【語彙力アップ】レポートが賢く見える!
「思います」を卒業する言い換え一覧
💡 この記事でわかること
- 「〜と思います」を使わずに意見を述べる方法
- 「話し言葉」と「書き言葉」の決定的な違い
- 論理的な文章を作る「接続詞」の正しい使い分け
レポートを書いていると、「〜だと思います」「〜と考えます」ばかり続いてしまい、「なんだか小学生の作文みたいだな…」と不安になったことはありませんか? 実は、大学のレポートには「アカデミック・ライティング」と呼ばれる独特のルールがあります。ここを少し変えるだけで、内容は同じでも、教授からの評価(グレード)がグッと上がります。
1. 文末の「〜と思います」徹底攻略
レポートにおいて「思います」は、個人の感想(主観)と捉えられるため、原則として使いません。根拠の強さに応じて、以下の言葉に変換しましょう。
根拠がある場合(推測・考察)
- 〜と推測される / 〜と推察される
データや資料から論理的に導き出される場合に使います。
例:「このデータから、若者のテレビ離れが加速していると推測される。」 - 〜と考えられる / 〜と思料される
自分の意見を述べる際のスタンダードな表現です。
例:「以上の点から、この政策は有効であると考えられる。」 - 〜を示唆している
実験結果や先行研究が、ある事実をほのめかしている場合に使います。
例:「先行研究の結果は、睡眠不足が学習効率を下げることを示唆している。」
断定できる場合
- 〜といえる / 〜と言えよう
強い根拠があり、結論づける時に使います。 - 〜である / 〜だ
事実を述べる時はシンプルに言い切ります。
2. 「話し言葉」を「書き言葉」に変換リスト
無意識に使っているその言葉、実はレポートではNGかもしれません。以下の一覧表でチェックしてみましょう。
| 話し言葉(NG) | 書き言葉(OK) |
|---|---|
| 〜だけど、〜でも | 〜であるが、しかし |
| 〜だから、〜なので | したがって、それゆえ |
| いろんな | 様々な、多種多様な |
| すごく、とても | 非常に、極めて |
| 全然ない | 全くない、皆無である |
3. 文章を格上げする「接続詞」の使い分け
文と文をつなぐ接続詞が適切だと、論理構成がしっかりしている印象を与えます。「また」「そして」ばかり使わず、バリエーションを持たせましょう。
逆接(前の内容と対立させる)
- しかしながら / もっとも(部分的な反論)
- 他方で / その一方で(別の視点を提示)
- とはいえ(前の文を受けつつ、反論)
因果関係(理由と結果をつなぐ)
- したがって(論理的な帰結)
- ゆえに(少し硬い表現、数学や哲学などで好まれる)
- それゆえ / その結果
4. おすすめの参考書籍
文章力は一生の財産です。この機会に一冊、文章術の本を手元に置いておくことを強くおすすめします。


